働き方を想定してデバイスを選ぶ

 ここでそれぞれの特徴を整理してみよう。まずノートPC。大きな種別としては、大きめの15.6型液晶を搭載したA4サイズとそれ以下のモバイルサイズが存在する。CPUなどの性能を別とすると、画面の大きさが違い、重さが違う。

 当然だが大きめのA4サイズは持ち歩くのには向いていない。いや持ち歩くことを想定していないという言い方が正しいかも知れない。だからバッテリーの持ち時間が短い。電源コードを繋いだまま使用することが前提になっているのだ。

 外に持ち出すことを考慮するとモバイルサイズを選択することになる。本体の大きさに応じて、キーボードの大きさに違いがあるが、駆動時間は長く、軽量化が図られているので、外出先での使用に向いている。

移動が多いビジネスパーソンにとって持ち歩きやすいデバイスが仕事の効率化を左右する(写真はイメージ)

 キーボードを使わないという想定で、選択肢として浮上してくるのが、タブレットである。何と言っても軽くて持ち運びやすい。しかもタッチパネルやペンで直感的に操作できるインターフェイスが提供される。ITに対する苦手意識のある人にも敷居は低い。客の目の前で見せたりするには最適のデバイスだ。

 また、ノートPCとタブレットの特長を併せもつのがコンバーチブルPCである。

 コンバーチブルとは複数の用途に使えることを意味する。この場合は、ノートPCとしても、タブレットとしても使えることを指す。

 ノートPC、タブレット、コンバーチブル。一長一短はあるが、モビリティを重視した端末が各社から提供されている。それぞれに工夫が凝らされているので、選択肢は大きく広がりつつある。